隔日おおはしゃぎ (Road of座)

Road of座(ロードオブザ)の代表大橋拓真が、ほぼ隔日でコラムを書くところ

♯51 The U.B.C hitchhiker

これは、僕の友達のいとこの隣人の愛人が言ってたことならしいんだけどね。昔バンクーバーヒッチハイクしようとした女の人がいたんだって。行き先はU.B.C。ブリティッシュコロンビア大学だね。その日は雨で、その人はずぶ濡れになりながら車を止めようとしていた。ある親切な人が途中までは送ってくれたりして、あと少しだったらしいんだけどそれからが捕まらない。どの車も過ぎ去っていくばかり。

で、そんな中ある人がその女性の前で車を止めた。乗せてくれたんだね。女の人はお礼をいいながら車に乗り込んだ。でもそれは悪い人の車だったんだ。ドライバーはその女の人を殺して見つからなそうな道に捨てた。警察も家族も彼女を探すが見つからない。彼女は今亡霊となってバンクーバーをさまよっているらしい。

この亡霊と言うのが今もバンクーバーの市街地でヒッチハイクをやってるらしい。言い伝えとしては、絶対にこの女性の前で車を止めてはいけないらしいよ。殺されるんだって。簡単な避け方だね。でも恐ろしいことにこの女性はバスにも乗ってくるらしい。この女性と言うのはドライバーにしか見えないらしくて、もしあなたが乗ってるバスが誰もいない誰も降りないバス停で止まってドアを開けていたら、ドライバーにしか見えないその女性が乗り込んできてドライバーや乗客を殺すらしい。

恐いね。恨みを晴らすならその殺した人にだけ行ってほしいよね。完全に八つ当たりじゃんか。第一傘を持ってなかったのも悪いし、買えば良かったのに。ていうかヒッチハイクというのが、もう。Uberでタクシー呼べよ。僕も今年中に用賀にでも行って大阪までヒッチハイクでもしようかと思ったこともあったけど。バイクがどうしてもあったからね。バイクを置いてヒッチハイクしちゃったらまた取りに来るときにヒッチハイクしてこなきゃいけない。いや、そこは他の交通手段があるな。とにかく、僕が言いたいことは、世間知らずであることと勇敢であることを区別できない幼稚さは、命を奪うゾってことだね。外国に来て気づいたよ。これまでの僕は勇敢だったことなんてない。ただ、何も知らなかっただけなんだって。勇敢なものは恐怖したことを否定しない。コレだね。

だから気を付けてね。