隔日おおはしゃぎ (Road of座)

Road of座(ロードオブザ)の代表大橋拓真が、ほぼ隔日でコラムを書くところ

♯4 「新人発掘オーディション」受けてみた

「新人発掘オーディション」受けてみた

ここ一年ほどずっとTwitterで宣伝が出続けている「ドリームワークスエンターテイメント」という会社が開催している「新人発掘オーディション」なるものを前一度受けたことがあります。このオーディションのうたい文句は阿部寛を発掘した監督に自分をアピール出来る!や、映画への出演の確約!というようなもの。なんとなく胡散臭いと思いつつ受けてみなければ何もわからんと思い受けました。

結論、受かった。

平日の正午の時間にも関わらず僕の他に20人程いました。形式はオーソドックスな感じでした(詳しく書いたら怒られそう)。一次の実技が通った人が二次の面談に呼ばれ様々な説明を受け合否が発表されました。

ポイント①

合格したらこの会社が運営する講座のような演技教室に半年から一年ほど通い、映画に出演するという話だがレッスン料は取られる70万(広告に書いていない)

ポイント②

出演する映画は業界内で発表するだけであり全国配給の映画ではない。

なんかうさんくさくね?と思いやめた。

ちなみに阿部寛を発掘した監督というのは佐藤雅道監督という人で「はいからさんが通る」という映画で阿部寛を起用してます。見てないのでそれについてはなんとも。

それにしてもオーディションってビジネスとなるとやる側も受ける側も大変だなと。確かに素人が映画に出演するとなると一定期間はその訓練を受けなければならないという理屈はある。しかし広告の段階ではそんなことは一切書かれないし、ましてやお金がかかることは知らされない。なので受ける方からすると「もし受かったらすごい優遇された立場でピョンと映画に出れるのでは!」と思ってしまうのも無理からぬ話。また、オーディションというものの性質上当然大半は落とされるという運命にあるわけで、このオーディションはイカサマだから受けない方がいいよ!と喧伝する人は落ちた腹いせにそんなことをしているのかもしれないし、もしかしたら本当にイカサマなのかもしれないとも思ってしまう。また僕も、合格したけれど、もしかしたらほとんどの人に合格!と通達して講座に通ってくれそうな人の母数を増やしているのかもと疑心暗鬼になってしまう。しかしオーディションだから本当にすごい人がたくさんいて、それを全て採っただけだと言われるともう反論の余地はない。

いろいろ書きましたが、結局のところ素人が数分で申し込めるオーディションにはそれ相応の限界があるという事のような気がします。全国配給レベルの映画のオーディションなんてのは基本的に事務所やプロダクションでしか行われていないのではないでしょうか。やっぱりそうそう都合のいい話ってないんですね。今日も夕陽を見るのが楽しみです。