♯23 なつやすみにっき
8がつ5にち土よう日。てんき、晴れ。
今日は、夕方くらいまであきひさの家であそんで、こうえんに行った。ぼくと、あきひさは公園のおかに上がって、がくやとしゅんは鞦韆で遊んでた。そしたら、さっきまでグランドであそんでいた小学生男子たちもおかに上がってきた。『お兄ちゃんたちなにしてるの』ってきかれたから、『あそんでるよ』って答えた。『せいじん男せいなのに?』っていわれた。かなしかったです。
きゅうに、二、三人がおそいかかってきたので、もち上げてあげた。そしたらだれかがなぜか『たおせー!』っていって、小学生男子にたおされることになった。かなしかったです。
ぼくは一人おんぶだけだったけど、あきひさにはさん人くらいぶらさがっててかわいそうだった。うしろにけはいがすると思ったら、だれかがぼくのおしりに石をつきさしました。ぜったい先生いう!
ぼくは、がくやとしゅんもなかまに入れてあげたかったので、小学生たちに『あそこにもぼくたちのなかまがいるよ~』っていってあげた。そしたらみんな走っていってふたりにおそいかかってた。がくやとしゅんはにげてたけど、二人ともすごくうれしそうだったので、うれしかったです。
小学生はみんなすぐ土をもったり、木のえだをぶきにするので、『おとこだったらみひとつでこいよ!』っていったら『だっておれたち子どもだもん』っていわれた。いいかえせなかった。『がくせいってこんなにあそんでていいものなんだ』っていわれた。まったく、かんのいいガキはきらいだよ。
あきひさが、サンダルを強だつされたので、小学生四人と、ぼくら二人ですもうをして、こっちがかったら返してもらうことになった。小学生はぜったい塩をまくのをわすれなかった。二、三回太ももにひざをいれられたり、はらにパンチをくらったけど、なんとか勝つことができた。何かいやなよかんがしたけれど、案のじょう『三回勝負だもん』って言われて、最終的に『外に出ても二回までは復活オッケー』まで譲歩することになった。大人げなく勝った。
勝ったのに、一人が伊勢川のサンダルを腕に挟んで返そうとしなかったので、『お話しよう』といって近づいたときに奪い返した。さすがに大人げなかったので謝った。
30分くらいのんびり公園で遊んで帰ろうとしてたのに、結局1時間くらいここ最近の中で上位に入るレベルの激しい運動をすることとなった。今後公園で小学生と遊ぼうと思ってる人に忠告。小学生男子は楽しいと思ったことは永遠にやり続けたがるぞ。
8月5日土曜日。天気、快晴。
夜になって、何となくさっき遊んだ公園が見たくなったので行ってみた。騒がしさはノスタルジックな街灯に打ち消され、耳に残る、あの声変り前のヘリウムガスを吸ったような声を思い出す。近くのマンションの一室から、優しいオレンジの光が漏れている。そこから、その声が聞こえたような気がした。